2023年4月8日(土)、サウーヂは2023年浅草サンバカーニバルのサンバ・ヂ・エンヘード(=テーマ曲)を決定しました。
サウーヂでは、カルバレスコチームの考案したシノプス・原詩・曲で伝えたいメッセージなどの情報を元に、作曲者をチーム内で公募します。今年は7組のコンポジトーリス(作曲者)によるエントリーがありました。
▼(左上から)まなぶ&みったん、たきこ、はじめ、ゆうこりん、新谷、YEBISU、モンブー
エントリー7曲に対してエリミナトリアス(=選考会)を実施。最終選考に残った3組にて、4/8に吉野町市民プラザでパフォーマンスを行いました。
Web&会場投票と審査員選考の結果、2023年サンバ・ヂ・エンヘードは「たきこ」の曲に決定しました!
作曲者(たきこ)コメント
どうも。たきこです。このたび、私の曲が選ばれて、改めてうれしく思います。ありがとうございます。
今回のエリミナトーリアスは、開催決定から曲提出の締切までの期間がかなり短く、私も含め応募された皆さんは例年以上に苦労されたようです。 運営側も諸事情あって難しいと思いますが、またいつか、応募者全員でステージで選考するような流れに戻ると良いな、と思います。
今回も3曲を皆さんの前でお聞きいただくスタイルでしたが、新谷さんは今までよりも構成が洗練されており、学&みったんはメロディのエモさが際立っていて、正直なところ誰の曲に決まってもおかしくなかったと思っています。
他の方々の曲も、その人らしさが出ており甲乙つけがたく、改めてサウーヂというチームの抱える才能の多さに驚いた2週間でした。 以下、自分の曲についても書いてみたいと思います。参考になれば幸いです。
•構想
今年のテーマは、言ってみればサウーヂのシャマーダ(テーマソング)を作るようなものだ、という解釈をして、作詞作曲に臨みました。ただ、「自分大好き』「ただただ自分に酔う」「努力・友情・勝利」的な雰囲気が前面に出過ぎると、一般の人から見たら内輪ネタ過ぎて気持ち悪いだけなので、そういうテイストが出すぎないように注意しました。
今回はブラジルのサンバエンヘードを聞いて参考にする時間があまりとれなかったので、参考にした曲というものがなく、そのせいか、私にしては余りひねくれていない曲が完成してしまったのですが、それはそれでたまには良いかな、と思っています。
曲の最初の「そうサウーヂ!ヨコハマンゲレンシ!」と叫ぶパートは、実は今回考え出したものではなく、以前に「サウーヂのテーマソングを作りたい」と考えていた時に思いついて、ずっと温めていたフレーズです。
今回エリミナで選ばれなかったら、2度と使う機会はないかもしれない、と思ったりもしましたが、このまま温め続けて結局いつまでも使わないのも勿体なくなったので、捨てることを覚悟の上で、今回の歌詞に取り入れてみました。 今は、このフレーズをサウーヂの皆さんが叫ぶのを早く聞きたい気持ちでいっぱいです。
・裏話
サウーヂの歴史を語るパートを作るのに苦労しました。 初期メンの名前を全部入れたり、これまでの毎年のテーマを全部入れたり、など、Bily Joelの「We didn’t start the fire」という曲のように、歴史的出来事を並べていく作りにしようと思っていたのですが、「我々はサウーヂだ!」「浅草よ、帰ってきたぞ!」をそれぞれサビ(盛り上がりパート)に入れた時に、うまく繋げることができなかったため、残念ながら諦めました。そこで前半パートを「歴史」、後半パートを「サンバをしたい気持ちをもう一度爆発させよう」、というシナリオにしました。 (コロナ禍はまったく終わっていないので、油断は禁物です。) 正直なところ、歴史パートは良い塩梅にまとまっておらず、長くなってしまいました。
以上、長々と文をつらねましたが、改めまして、皆さん、この曲をよろしくお願いいたします。
かしこ
たきこ
7組のコンポジトーリスとカルナバチームの力で、今年も強く美しいサンバが産まれました。これからカーニバル本番に向けて楽曲をさらに磨き込んでいきますので、乞うご期待ください。
Eu sou Saúde!!