千里(ダンサー) メンバーの声

2018年、キャリア3度目となるハイーニャ・ダ・バテリアを務めることになった、ダンサーの千里さん。どんな経緯でサウーヂに加入し、いかにキャリアを積んできたのか。

初の浅草はイメージと違う衣装にビックリ

――サウーヂに入る前のダンス経験は?

千里 友達とアシェのイベントに行って踊ったり、サルサバーで踊っていました。スクールなどには通わず自己流で。サルサにものすごくハマって、週3ペースでバーに行っていた時期もあります。

――サウーヂに加入したのはいつ頃ですか?

千里 2005年の春です。アシェとパゴーヂのイベントで踊っていた女性がカッコよかったので「うまいですね」って話しかけたら、その人がサウーヂのダンサーさんだったんです。それがきっかけで、その夏の浅草サンバカーニバルに初出場しました。

――初出場した浅草サンバカーニバルでの役どころは?

千里 Tシャツとダボダボのパンツみたいな衣装のアーラでした。女性ダンサーは全員パシスタ衣装を着ると思っていたので、「これが衣装? イメージと違う!」って、ちょっとモヤモヤした気分で本番へ(笑)。でもカーニバル本番で、沿道の盛り上がりを見て「わぁ、楽しい~!!」ってテンションが上がっちゃって、「来年も出るぞ。次こそパシスタ衣装を着たい」って思った覚えがあります。

サウーヂのダンサーはみんな自分らしさ全開

――サンバを始めた頃は、どんな練習をしていましたか?

千里 片っぱしから、なんでもやってみるっていう感じ。当時は上手くなりたい一心でしたね。私はサルサのクセが強かったので、そこを先輩から何度も注意されました。

――いまは新人にダンスを教える側になりました。どんなことに気をつけていますか?

千里 とにかく浅草を楽しめればいいって人から、ダンスを極めたい人まで、みんな目的やレベルがバラバラなので、ニーズをどう汲み取るかには気を使います。その上で、来ている人に合わせた練習メニューを考えて、自分が身に付けてきたことを確実に伝えるようにしています。

――千里さん自身の「ダンスする上でのモットー」を教えてください。

千里 もっとも大事にしているのは、型にハマらないこと。そして、自分がこれまで見てきたものや、いま考えていることなどを、ダンスで表現したいと思っています。

――そのあたりはサウーヂのダンサー全員に共通することですか?

千里 どうなんだろう……。でも、みんな自由に、自分の好きなことをやっているのは確かです。ショーでステージに上がるときも、サウーヂは他のエスコーラよりフリーの部分が多いんですよ。みんな堂々と踊り切っていて、それがサウーヂらしさにつながっている気がします。

人生を楽しみたい人はみんなサウーヂへ!

――長いサウーヂ歴の中で、苦労も多かったのでは?

千里 衣装作りや裏方作業に不慣れだった時期は、あまりの大変さに毎年「辞めてやる!」って思ってました(笑)。夏はカーニバルの準備が忙しいので、海にも行けなくって……。恥ずかしながら、周りとうまくいかなくてスネたこともあります。でも、浅草で盛り上がると、全部忘れちゃって、結局続けちゃうんですよねぇ。その繰り返しです。

――サウーヂと距離を置いた時期もあったんですか?

千里、2008年に初ハイーニャに、2010年に2度目のハイーニャを経験して、しばらくしてから「もう華やかな役どころはいいかな」って思った時期はありました。その頃は、プライベートの充実を第一に考えていたんですけど、次第に「やっぱり踊りたい」「できれば、ハイーニャとしてバテリアのすぐ近くで踊りたい!」っていう欲求が膨れ上がってきました。それで、2018年のハイーニャ・ダ・バテリアコンテストに立候補させてもらったんです。

――バテリアの生演奏で踊る気分は?

千里 CDで踊るのとは気持ち良さが全然違います。サウーヂのバテリアは、他のエスコーラからも「音がいい」と評判なのでなおさらです。

――ずばり、どんな人にサウーヂがおすすめだと思いますか?

千里 楽しいことが好きな人なら誰でも。ダンス経験、サンバ経験がなくても、いろんな人生経験を積んでいる人は、面白い表現ができると思います。裏方の即戦力も大歓迎。少しでも興味があれば、一度全体練習に来てみればいいと思います。きっと想像以上の刺激を味わえると思いますよ。

プロフィール

千里(ちさと)

2005年加入。サウーヂが浅草サンバカーニバルで初優勝した2010年のハイーニャ・ダ・バテリアで、現在は新人育成も担う。プロのサンバダンサーとしてフリーでも活躍中。